マンガでわかるお盆|第7話|どうしてホオズキを飾るの

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ホオズキは、赤くコロンとした形が可愛らしいですね。この部分はガクが大きく膨らんだものです。花が枯れると花びらを支えていたガクが果実を包むように発達して袋状に膨らみ、果実が熟すのと同じようにだんだんとオレンジや赤色になっていくそうです。お盆のお供え花としてよく使われるキキョウ、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、ミソハギ、ヤマユリなどの盆花と同じようにホオズキも飾ります。

 

ご先祖様は、迎え火や盆提灯の明かりを目印にして家に帰ってくると言われています。ホオズキの形と色が赤い提灯のように見えることから、盆棚飾りに用いられるようになりました。また、ホオズキは大きく見えても中の果実が小さくて空洞になっているため、ご先祖様がホオズキの中に身を宿してお盆の期間を過ごされるとも考えられています。

 

ホオズキは茎に麻紐を結び付けて、提灯のように吊るして飾ります。吊るすのが難しい場合は、お花と一緒に飾ったり、お皿や籠に入れたりして精霊馬や果物と一緒にお供えしましょう。お盆が終わったあと、昔はホオズキを川に流したり土に埋めたりしていましたが、近年ではお盆のお供え物であってもマナー違反とされる場合があります。寺院でお焚き上げをしていただくか、白い紙に包んで清め塩をかけてからゴミとして処分されると良いでしょう。

 

ご先祖様への心遣いが込められたホオズキ。

その可愛らしい姿にご先祖様が身を宿している所を想像すると、なんだか温かい気持ちになりますね。

 

引き続き「マンガでわかるお盆」を連載していきますので、ぜひご覧ください。

第1話「お盆ってなぁに」

第2話「お盆の時期は?」

第3話「お盆の流れは?」

第4話「お仏壇をお掃除しよう」

第5話「精霊馬を作ろう」

第6話「盆提灯は何のためにあるの?」

第8話「夏祭りにきたよ」
お盆のこと
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このコラムについては
八木研の広報企画室勤務。働くママ目線で、お客様の役立つ情報を発信していきたいです。