香炉とは

香炉について

香炉とは、香を焚いてお供えするための仏具です。香には周囲を浄化して、焼香をした人自身の心と身体を清めるという意味があります。また、香りが部屋の隅々に行き渡ることから、仏様の差別・区別のない慈悲の心を表しているとされています。故人が香りを食べるという考え方もあるので、良い香りをお供えすると喜ばれるでしょう。

香炉について

香炉の使い方

香には様々な種類があり、法事などの焼香には抹香、日常的には線香を用います。現代仏具の香炉を使うときは、付属している「クリスタルビーズ」を8分目まで入れて、ビーズに線香を挿して焚きます。ビーズの粒が線香をしっかりと支えるので、倒れにくいです。線香を寝かせて焚く場合は、ビーズの上に「線香マット」を乗せてください。

各宗派の焼香と線香の作法

宗派によって、抹香を焼香する回数や線香の本数など作法が少し異なります。また、同じ宗派でも寺院により考え方の違いがある様です。代表的な例を表にまとめました。「押し戴く」というのは、抹香を目より高い位置へかかげて仏様やご先祖様を敬う所作のことです。

抹香線香
天台宗(特に決まり無し)3本
真言宗3回、押し戴く3本
日蓮宗1回1または3本
浄土宗(回数に決まり無し)、押し戴く1本
浄土真宗本願寺派1回1本を折って寝かせる
真宗大谷派2回1本を折って寝かせる
臨済宗1回1本
曹洞宗1回目は押し戴き、2回目は押し戴かない1本