位牌に入れる梵字の意味と読み方

購入事例・よくあるご相談

梵字とは?

古代インドではサンスクリット語を話していましたが、書き表す文字はありませんでした。紀元前3世紀頃にブラーフミー文字が用いられるようになり、南アジア・東南アジア・チベット・モンゴルに広がって諸国の文字体系の祖となりました。「梵字」とは、ブラーフミー系文字を中国や日本などの漢字文化圏で言い表した総称です。ブラーフミー文字は、ヒンドゥー教のブラフマー神が創造したとされ、ブラフマー神は仏教に取り入れられて仏法の守護神である梵天になりました。つまり、ブラフマー神=梵天の文字なので「梵字」というそうです。ブラーフミー文字は長い歳月のなかで変化をしていき、6世紀頃にシッダマートリカー文字となってインドから中国を経て日本へ伝わると、悉曇文字(しったんもじ)として広く知られるようになりました。

梵字の意味は?

梵字は仏教の経典に記され、遥かなる大地から悠久の時をかけて日本にもたらされました。天平時代の日本人は、初めて見る流れるような美しい文字に大きな衝撃を受けたのだと思います。仏様の教えを伝えるという本来の役割だけでなく、文字そのものに神秘的な力が宿っていると考えました。位牌の戒名の上にある梵字は、一文字で宗派のご本尊となる仏様を表しています。

天台宗の位牌

天台宗のご本尊は釈迦牟尼仏(釈迦如来)であり、その姿を諸仏・諸尊に変えて私たちを救ってくださいます。そのためご本尊が特定されておらず、天台宗の寺院に祀られる仏様は釈迦牟尼仏を始めとして阿弥陀如来や薬師如来、大日如来など様々。家の仏壇には阿弥陀如来をお祀りするのが一般的です。阿弥陀如来を表す梵字は「キリーク」となりますが、位牌に入れることはあまりありません。

真言宗の位牌

真言宗は、ご本尊となる大日如来を表す梵字「ア」を位牌に入れることが多いです。弘法大師は、甥で一番弟子だった智泉大徳が亡くなった時に「阿字の子が 阿字のふるさと 立ちいでて また立ち帰る 阿字のふるさと」と詠まれました。阿字は大日如来のことであり、宇宙そのものです。「大日如来の子どもが、大日如来の故郷からやってきて、また大日如来の故郷に帰っていく」とは、すべての根源である宇宙から生まれた命が、宇宙へ還るという死生観を表しているのではないでしょうか。

日蓮宗の位牌

日蓮宗のご本尊は曼荼羅なので梵字を用いません。また、戒名を法号と呼ぶこともあり、どちらも仏教徒として名前なのですが、戒名は受戒によって授かり、法号は法華経を信仰する門徒の証として授かります。位牌には、法華経の正式な名称「妙法蓮華経」から二文字をとった「妙法」を冠字に入れることが多いです。

浄土宗の位牌

浄土宗の位牌は、ご本尊である阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」を入れることが多いです。キリークは千手観世音菩薩を表す梵字でもあるため、病気治癒や息災延命などあらゆる願いが叶うというご利益を願って、お守りやペンダントに用いられています。

浄土真宗の位牌

浄土真宗は、他の宗派と違って受戒をしないため「戒名」ではなく「法名」と言います。一般的には、位牌を用いず法名軸や過去帳に記すため、梵字を使いません。浄土真宗でも位牌を作りたいという場合に「法名」を一番上に付けることもありますが、シンプルにされる方が多いです。

臨済宗と曹洞宗の位牌

臨済宗と曹洞宗に代表される禅宗系の宗派は、釈迦如来を表す梵字「バク」や冠字の「空(くう)」を用いますが、位牌に入れることはあまり多くないです。仏教における「空」とは、世の中の全ての物事は因縁によって生じたものであり、実体がないという教えです。位牌に入れるのは、「空」を悟り真理を会得したことを表しています。

子供の位牌

子供の場合、位牌に地蔵菩薩を表す梵字「カ」を入れることがあります。地蔵菩薩が子供の守り神とする「賽の河原地蔵和賛」は、亡くなった子供が賽の河原で石を積んで仏塔を作ろうとしますが、積み上げる前に鬼が崩して無駄するのを繰り返し、そこへ現れた地蔵菩薩によって救われるという話です。地蔵菩薩の広い慈悲の心は、子供だけでなく民間信仰にも広まり、親しみを込めて「お地蔵さん」「お地蔵様」と呼ばれています。
位牌の梵字や冠字について読み方と意味を紹介いたしましたが、付けるかどうかは宗派や地域、寺院によって異なります。また最近は「出来るだけシンプルにしたい」「宗教色を出したくない」という方も増えいます。家庭の事情は多種多様なので、気になることは寺院に相談しましょう。

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