真言宗の仏壇の飾り方
真言宗について
真言宗は弘法大師(空海)によって、平安時代に開かれた仏教の宗派です。空海は中国の唐に渡って密教を学び、宇宙の本体であり絶対の真理である大日如来をご本尊とし、六大縁起・曼荼羅・三密修行・即身仏の4つを教理に教えを説きました。手に仏様の印相を結び、口で真言を唱え、心を集中させる瞑想の修行によってご本尊と一体化して、仏になることができるとしています。
真言宗の宗派
真言宗には数多くの宗派に分かれています。江戸時代に幕府が宗教を統制するため、宗派ごとの有力な寺院を本山に定めて、すべての寺院が本山の末寺になるよう組織を作りました。現在でも寺格が設けられており、総本山や大本山と呼ばれています。
【真言宗十八本山】
高野山真言宗・・・総本山 金剛峯寺(和歌山)真言宗醍醐派・・・総本山 醍醐山醍醐寺(京都)
東寺真言宗・・・・総本山 教王護国寺、正式名は金光明四天王教王護国寺秘密伝法院(京都)
真言宗大覚寺派・・大本山 大覚寺、正式名は旧嵯峨御所大覚寺門跡(京都)
真言宗御室派・・・総本山 大内山仁和寺(京都)
真言宗泉涌寺派・・総本山 泉涌寺(京都)
真言宗善通寺派・・総本山 善通寺、正式名は屏風浦五岳山誕生院善通寺(香川)
真言宗善通寺派・・大本山 随心院(京都)
真言宗山階派・・・大本山 勧修寺(京都)
信貴山真言宗・・・総本山 朝護孫子寺(奈良)
真言宗中山派・・・大本山 中山寺(兵庫)
真言三宝宗・・・・大本山 清荒神清澄寺(兵庫)
真言宗須磨寺派・・大本山 須磨寺(兵庫)
真言宗智山派・・・総本山 智積院、正式名は五百佛山根来寺智積院(京都)
真言宗豊山派・・・総本山 長谷寺、正式名は豊山神楽院長谷寺(奈良)
新義真言宗・・・・総本山 根来寺、正式名は一乗山大伝法院根来寺(和歌山)
真言律宗・・・・・総本山 西大寺、正式名は勝宝山四王院西大寺(奈良)
真言律宗・・・・・大本山 宝山寺(奈良)
真言宗の飾り方
真言宗は宗派によって飾り方が異なり、地域でも様々な違いがあります。現代仏壇では、中央に大日如来をお祀りして、右側は真言宗の開祖となる弘法大師(空海)を、左側は大日如来の化身といわれる不動明王としています。