リンとは
リンについて
リンとは、音を鳴らす仏具のことです。鈴や輪、鐘(しょう)、鏧(ろう)とも呼ばれます。澄み切った音色が邪念を払って、周囲を清浄にするという意味があります。お寺様が読経をする際、リンを鳴らして調子を取るのに使われます。また、リンの音は仏様やご先祖様のいる極楽浄土まで響き、お参りしていることを知らせるとされているので、心を込めて鳴らしましょう。
リンの使い方
リンは、リン台の上に置いて使います。現代仏具のリン台は、粘着性のあるシートでリンを固定するので、滑り落ちる心配がありません。本来は読経に合わせて鳴らすものですが、お参りの際に鳴らしても構いません。ロウソクや線香などのお供えをした後、最後にリンを鳴らして手を合わせます。リンのふちに沿わせて軽くリン棒で叩くと、良い音が鳴ります。
リンの種類
現代仏具のリンは、真鍮にそれぞれ違うメッキ加工することによって、金色・銀色・朧銀・本金光彩という4種類があります。また、かわいい球型の「たまゆらパステル」が人気です。淡いカラーリングを小さな丸のドッド模様がレースのように包み込み、やさしい雰囲気をかもし出しています。音の高さや余韻の響きを聞いて、お好みを選んでください。