祀るとは

祀るとは、儀式をととのえて神仏・精霊をなぐさめ、あがめるという意味です。最近は自分の望む形にしたいという声が増え、祀り方が多様化しています。宗教に沿った祀り方も、宗教にとらわれない自由な祀り方もあり「いつ、どこで、何に手を合わせるか」自分らしいスタイルを考えてみてはいかがでしょうか。

宗教に沿った祀り方とは?

仏教の祀り方は、各宗派の一番大切な仏様であるご本尊を仏壇の最上段・中央に安置します。神道の場合は、祖霊舎(それいしゃ)として位牌にあたる霊璽(れいじ)とご神鏡を祀ります。キリスト教は故人を祀る作法はありませんが、家庭用の祭壇を設ける方もいらっしゃいます。
仏式

神式

キリスト教

宗教にとらわれないって、どういうこと?

「何の宗教を信仰していますか?」と聞かれたら多くの人は返答に困ると思います。「宗教を信仰していない」という人も、クリスマス、除夜の鐘、初詣、お墓参りなど宗教の異なる様々な行事にかかわったことがあるでしょう。これらの宗教的行為は神や仏といった超越的な存在に畏怖の念を持ち、ご先祖様に感謝している証拠と言えます。日本人は多くの神々を信じる多神教のため、偏らずに受け入れる寛容さがありました。墓や葬儀を準備する「終活」などで無宗派や無宗教という言葉が使われていますが、この様に特定の宗教にとらわれない心を指しているのではないでしょうか。

自由な祀り方って何?

特定の宗教に属さず寺院と付き合いのない場合は、宗教にとらわれない自由な祀り方をします。手を合わせる対象としてクリスタル位牌にメッセージを刻んだり、故人の写真を中心に祀ったりします。大切なのは「祀りたい」という想いをカタチに表現することです。十人十色、百人百様のスタイルで、ご自身の納得のいく祀り方にします。

手元供養って何?

暮らしのなかで身近に感じながら
供養することができます。
手元供養も自由な祀り方の一種です。例えば、実家に仏壇はあるけれど自宅で供養したい場合や、嫁ぎ先で実父母を偲びたいときに、身近なところで故人を祀る方法です。
決まった形式はなく、遺灰をペンダントに入れたり、小さなミニ仏壇に写真を飾ったり、故人をそばに感じながら祀ります。
フォトフレーム付きの現代仏壇(写真右)なら、リビングにさり気なく置いて、思いのままに語りかけていただけます。