「いつも側に、いつまでも側に」 位牌分けの慣習 ~江戸時代から続く手元供養~
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。ギャラリーメモリア名古屋栄店です。
今年は例年よりも暑い夏のようです。
マスクも欠かせないとなると本当に大変ですね。
でも、元気いっぱいの向日葵を見るととっても嬉しそう!
畑のスイカもまるまるして、今にも食べ頃です。
暑いのは苦手ですが、夏ならではの風景に癒されます。
今回のテーマは「位牌分け」についてです。
「位牌分け」とは文字通りお位牌を分けること。ただし日本全国どこでもという慣習ではなく、ごく限られた地域でされてきました。
例えば長野県・静岡県・山梨県などの中部地方、北関東の群馬県などです。故人様おひとりに対し、お子様の数だけお位牌を作ります。未婚のお子様は除き、男女や長幼、実子、養子、婚出、分家の全員がそれぞれお位牌の祀り手となるわけです。
この風習は、江戸時代に長野県で発生した「戌の満水」という未曽有の水害がきっかけと言われています。水害によって位牌が失われないようにと、全員がお位牌を持っておくことになりました。また冬になると豪雪のため帰省することが難しいという理由もあったようです。
以前はごく限られた地域でしか行われていませんでしたが、最近では様々な事情で「位牌分け」をされる方が増えてきました。転勤・転居が珍しくない現代社会において、住み慣れた故郷を離れる方は決して少なくありません。ご実家が遠方だとお参りに行くことも、なかなか大変です。海外在住の方であればなおさらです。
そのような理由から、「位牌分け」は手元供養として注目されています。
最近の位牌分けされるケース
- ・ ご実家が遠方で、なかなか帰省できない
- ・ 後継ぎではないが、自宅で毎日ご供養をしたい
- ・ いつも身近に感じ、心の拠りどころにしたい
- ・ 分家だけれど、本家でお祀りするお位牌をもちたい
核家族化が進み、生活スタイルや宗教・供養に対する考え方が多様化してきました。従来の慣習に捉われず、個人の意見や感性を大切にし、新しい感覚で「位牌分け」をされるようになってきたように思います。そこで今回は、軽やかな壁掛タイプ「ピウマ」でお位牌中心のコーディネートをご紹介。手元供養のご参考にして頂けたら嬉しいです。
◆ ピウマ
「ピウマ」とは、イタリア語で「羽・羽毛」を意味します。その名のとおり、ふわりと軽い壁掛タイプ。専用スタンドと組み合わせると置き型タイプにも!ナチュラルカラーの竹集成材がより軽やかな印象を与え、お部屋にすっと溶け込みます。竹ならではの節も趣きがあり、素朴で爽やかな風合いが心を和ませてくれます。
▼参考例① 位牌:テゾーロウォールナット
▼参考例② 位牌:風光る
▼参考例③ 位牌:マッターホルン
▼参考例④ 位牌:アイガー
ほんのちょっと仏具のレイアウトを変えるだけで、こんなにも雰囲気が変わります。今回は「竹林にそよぐ涼風」をイメージしてみました。自然の恵み、素朴な素材感が味わい深く、こころがほっと安らぐ空間に。
目を閉じて静かに手を合わせると
こころのなかに小さなみ仏さまを感じます
そのみ仏さまは教えてくださいました
今を丁寧に生きるのですよと
あなたのなかにある沢山の宝物
それは大切な方があなたに遺してくれたもの
そのひとつひとつを
今度はあなたがお返ししていくのです
あなたのまわりの方がしあわせになりますようにと
きれいなお花がひとのこころを癒すように
あなたのやさしさやあたたかさが
沢山の方の癒しになります
いつも側に、いつまでも側に大切な方をお祀りできる手元供養として「位牌分け」をされてみるのも素敵ですね。新しい生活スタイルにあわせて変わりつつある供養の形。古きよき慣習に現代的なエッセンスを取り入れて、お客様の思い描く世界をカタチにしていきませんか。
・・・今回ご紹介した商品について詳しくはこちら・・・
【現代仏壇公式サイト】ピウマ(壁掛け仏壇)
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