新発想の巻き戸仏壇を作る。秋月木工の「手間をいとわないものづくり」

業界から注目される、秋月木工の技術力

日本有数の家具産地として栄えてきた徳島県。秋月木工はそんな徳島の木工技術を継承する家具工房の一つです。丁寧かつ精度の高いものづくりが信条で、その技術力の高さから様々な現代仏壇を製作しています。

秋月木工紹介画像4

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「元々は婚礼家具の鏡台を作るメーカーでした」。そう話すのは社長の秋月修さんと専務の秋月大二さん。二人は時代と共に需要が減っていく鏡台に代わる新しいものを模索し、試行錯誤の末に巻き戸の『JYABARAシェルフ』を開発しました。今では秋月木工の代表商品となり、独自の技術が家具業界で注目されています。

製作中のアイディアから生まれた「市松模様」

『JYABARAシェルフ』最大の特徴は、裏側まで天然木で美しく仕上げられた巻き戸が360度スライドして、「見せる」と「隠す」を使い分けられること。巻き戸の構造は現代仏壇『スフレ』に活かされ、おしゃれで明るいと好評になりました。

仏壇として製作することの難しさ

ある日『スフレ』を大二さんが加工していた時のこと。巻き戸に使う木桟の部材を組み合わせると、天然木の市松模様が出来ると気付きました。そこからアイディアが閃いた大二さんは、市松模様の新しい巻き戸でシェルフを製作したのです。

市松模様の巻き戸が開く圧巻の様子に目を奪われた現代仏壇のデザイナーは、これを元に今までにない仏壇を作りたいと、二人に新商品の開発を持ちかけました。しかし、これまで何度も現代仏壇を手がけてきた二人でも、今回は非常に悩んだそうです。一つ一つ分離した無垢のブロックを巻き戸にするには多くの工程が必要で、高品質な仏壇としての製作はとても労力がかかります。

「でも、大変だからといって逃げたくなかったのです。チャレンジしなければ何も出来ないですからね」。そう決意した大二さんは、市松模様で出来た巻き戸仏壇の製作を承諾しました。

仏壇の設計に合わせて調整を繰り返す

熟練の家具職人であっても、複雑な仏壇は難しいもの。設計図を実現するために、製作方法を考え抜きました。巻き戸は滑らかにスライドさせるための軽量化を図り、無垢の味わいを感じさせつつも、全体の色味を合わせて調整しました。また、仏壇は扉を開いた時の見え方が重要なので、内部が美しく際立つように細部まで工夫を凝らしました。

日本でたった一つ。1128個の無垢ブロックで出来たモダン仏壇

大切な人を祀る場所として相応しい品質と、これまでなかった唯一無二のデザインを実現するために挑み続け、新発想の巻き戸仏壇『セグレート』は完成しました。「無垢のブロックを使った巻き戸は他にはない。日本でたった1つのものが出来たと思いました」。と、笑顔の大二さん。

現代仏壇セグレート画像

現代仏壇セグレート画像

現代仏壇セグレート画像

「鏡台作りで培った技術があるから細かい作業も手間をいとわず、妥協しない『ものづくり』に繋がっています。これまで苦労して色々な仕事を経験してきたので、難しいデザインでも、どうすれば形になるか発想する事が出来る」。修さんの言葉は職人の誇りに満ちていました。

徳島の地で継承されてきた木工技術と、経験による発想、そして何よりも前向きな情熱。それら全てが重なり創出された現代仏壇『セグレート』。「これを置くことで部屋が映える。これからもそんな仏壇や家具を作りたいですね」。そう語る二人の挑戦は続きます。

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このコラムについては
八木研の商品企画室に勤務し、商品の企画・デザイン・開発に関わっています。商品にまつわるこだわりや、開発の裏話など、カタログに収まりきらない情報を公開し、現代仏壇の魅力を伝えていけたら良いと思います。