仏壇のあるリビング

以前に比べ、テレビドラマや映画の中で登場する仏壇にも、インテリアに合わせてモダンな家具調仏壇が増えてきました。30年前、当社が初めて家具調仏壇を作り始めた時では考えられないことですが、それだけ現代の人の生活に浸透してきたということだと思います。

とあるドラマの中では、大好きな母親を亡くした幼い女の子が、白い骨壺を大事に抱え、カラーペンで可愛くお花の絵を描いてアレンジし、自分の部屋に安置してお供えしている、というシーンがありました。女の子と母親の関係やその生活を表した、現代ならではの供養の表現だと思いました。

核家族化が進み、更には一人暮らしの人も多くなっています。携帯電話を見て分かるように、これまで以上にパーソナルなアイテムを中心とした暮らしに馴染み、その人の使い方に合わせて料金プランも細かく変えられたりと、自分らしさを選べる要素やアレンジが効くものを持つことが多くなっています。

ライフスタイルが多様化してきた中で、お祀りの空間作りも、ただモダンでオシャレなだけではなく、これからはこれまで以上に個人の想いをかたちにするものが求められる時代です。

そういった時代の流れを踏まえ、今年2016年発表の新商品は、これまで以上にその仏壇と向き合う「人」をイメージした機能や仕掛けを取り入れ、今までになかったものを作りました。

『シュパーブ』は、お祀りになる方に合わせてスタイルチェンジできる３ＷＡＹ仏壇です。
奥行きの薄い仏壇本体が、お部屋で圧迫感を感じさせません。

経机付収納台の天面は、たくさんお供え物が置けて使い勝手が良く、本体を取り外すとインテリア用のチェストとしても使えます。お向かいになる目線やお祀り空間のボリューム感、好みの設置方法をお選び頂ける機能は、後々引き継がれる方がご自身のスタイルを選べることでも注目されています。

『フリーゲン』は、デザインアクセントにもなっているバックパネルのアルミの桟に棚をひっかけて中のレイアウトは自由に、ご自身にとっての最適な場所に配置できます。仏式の方も無宗派の方も、これまで以上に気持ちに寄り添い、想いをカタチにできる新タイプのお仏壇です。（※ダーク色もございます。）

『アッサム』は、ナチュラルインテリアに合わせやすい明るい印象の竹製仏壇です。中の奥に見える背板の部分に4色＋2柄の取り替え式の和紙を付属していますので、合計21パターンから自分好みのお祀り空間を作っていただけます。

レース和紙とガラスの仏具を組み合わせて可愛くエレガントな雰囲気に、青色の和紙に焼物の仏具を合わせると和室に合う渋い雰囲気に。スリムで場所をとらないのでマンション住まいの方にもおすすめです。

『コルニーチェ』は、インテリアに溶け込むフォトフレームの扉を開くと祈りのスペースに。お祀りされる方のライフスタイルやインテリアに合わせて“自分だけの仏壇”にアレンジできる壁掛タイプです。趣味や思い出の写真を飾ったり、布を入れてファブリックパネルのように。

仏壇は長く付き合うものであり、先々引き継ぐことになっても、インテリアや趣味嗜好が変わった時の、大きなイメージチェンジに対応できます。扉を閉じていると、一見仏壇には見えないのも特徴です。

 

このように、１つ１つが個性的で、お祀りになる方がご自身の生活の中にこの仏壇を置いた時にどのような空間になるか、その仏壇にいかに想いを反映することができるか、毎日お向かいになる上で使いやすいか。当社はこれからも、その時代に生きる人に寄り添うものづくりを続けていきたいと考えています。

実物をご覧になりたい方はギャラリーメモリアへ。皆様のお越しをお待ちしております。