仏壇のあるリビング

DIYが得意なU様は、住まいを手作りのインテリアと観葉植物でおしゃれにコーディネートしています。ある日、ご両親が他界されてから無人だった実家の解体が決まり、引き継いだ金仏壇を自宅の一室に置くことになりました。

大切な家族を祀る仏壇とはいえ、厳粛な雰囲気に戸惑いを感じていたというU様。いい方法はないかと考えていた矢先、偶然街でギャラリーメモリアを見つけます。そこで目に止まったのが、ウォールナットの無垢材を削り出して波模様を表現した「アンテロープ」でした。





水と風が長い年月をかけて造り出した自然の渓谷「アンテロープ・キャニオン」をモチーフにした仏壇。自然が好きだったというお父様への想いと、天然木のあたたかみ溢れるデザインに「これなら明るい祈りの場になりそう…」と、購入を決意しました。

仏壇が届く前日、U様は「部屋が寂しくならないように」と思い切って壁面をウォールステッカーでアレンジ！アンテロープを包み込む大きな木と、羽ばたく小鳥をあしらいました。



「子供の頃、仏壇のある部屋は少し怖いというか、気軽に喋ってはいけない雰囲気がありました。でも、この部屋はそんな風にしたくなくて。もっと自由なイメージにしたいと思ったんです」そう振り返るU様。樹の下に設置したアンテロープが窓からの光に照らされる様子は、思い描いた通りの明るくナチュラルな空間そのものです。「まるで仏壇が生きているみたい。部屋に入る時も気構えることなく、自然体で向かい合えるようになりました」





お父様が好きだった広島東洋カープのイメージで選んだ仏具「ロッソ・ゴールド」には、アメジストがお供えされていました。アメジストはご先祖様との結び付きを強め、守護の力を高めると言われています。Ｕ様とご家族の想い出が結晶となって、輝いているように見えました。

「時々ここへ遊びに来る甥っ子達も、自然に受け入れてくれました。これからは心地良く過ごしてくれそうです」嬉しそうに微笑むU様。家族への想いと自分らしい住まいづくりが結実した、世界にひとつだけの祈りのスペースです。