仏壇のあるリビング

 

可愛い文具と小物が並ぶ雑貨店を営まれているT様。小学校からほど近い事もあり、地域の子どもたちにも人気のお店です。そのお店兼ご自宅の二階に、Ｔ様は現代仏壇を迎えられました。

 

Ｔ様はかつてご主人を亡くされており、長くご主人の実家の仏壇で供養されていましたが、義理のご両親が他界されたため、仏壇を買い替えて自宅で引き継ぐことを決められました。「子どもが怖がって近寄らなかったくらい、とにかく大きくて威圧感のある仏壇でした。仏具や装飾のお手入れもとても大変で・・・。なので、買い替えるなら明るくて、仏壇には見えないようなおしゃれなものがいいなと思っていました。」

 



 

以前から気にかけ、行ってみたかったというギャラリーメモリアのお店には、息子様とご来店。そして決められたのが、北欧家具のようにナチュラルでシンプルな巻き戸仏壇「スフレ オーク」でした。無垢の桟をつなぎ合わせた巻き戸には温かみがあり、見た目はインテリアそのもの。部屋全体を明るく優しい空間にしてくれます。「将来引き継ぐ息子も気に入ってくれたことが、何よりの決め手でした。」と優しい笑顔のT様。

 

設置場所に選んだのは、二階の一室。そこはもともとお店の倉庫として使っていた和室でした。「家族みんなの部屋に近いから、毎朝自然に手を合わせられると思って。」Ｔ様は仏壇に合わせて和室を洋室にリフォームし、壁紙や小物などもすべてコーディネート。スフレのナチュラルな木の色と、レンガ調の壁紙が見事にマッチしています。一輪挿しの花器がちょこんと並ぶウォールシェルフもこだわりのポイントです。

 





 

仏壇には、ご主人が好きだったというオレンジのガーベラが飾られ、部屋には家族の思い出の写真や品物が並びます。結婚祝いの贈り物というステンドグラスのランプが彩りを添え、温かな家族の愛に包み込まれているように感じました。「主人が亡くなってから、目まぐるしく変わる環境に何度もくじけそうになりました。その度に家族や周りの人たちに支えられ、今は本当に幸せです。今思えば、ずっと主人が見守ってくれていたんだろうなって。」

もうすぐお孫さんが生まれるというT様。新しい家族の誕生により、家族の幸せな思い出がこれからも増えていくことでしょう。