おうちの仏像、傾いていませんか?旭物産株式会社・成田社長インタビュー

1960年設立、愛知県名古屋市の仏像メーカー「旭物産株式会社」。2代目となる代表取締役社長 成田光俊氏に仏像の魅力、価格と品質の違い、修復などについてお話を伺いました。
仏像のお手入れ方法を教えてください。

成田氏:仏像のお手入れは軽くホコリをはらうだけで十分です。私の肌感覚なのですが、「壊れそう」と心配して、掃除する人は少ないように思います。仏像はちゃんと修復できるから安心してください。

仏像と掛軸、迷った時はどっちにしたら良いですか?

成田氏:断然、仏像です。仏像はパワーが違います。
パワー・・・ですか。確かに立体と平面では、迫力というか存在感が違いますね。では、仏像の価格は何が基準ですか?

成田氏:大きなポイントは、材料となる木材の希少価値です。同じ材料で同じサイズの場合は、品質の違いが影響します。

素人でも品質を見分けることが出来ますか?

成田氏:仏像はたくさんのパーツを組み合わせて作っています。組み上げた時に仏様の光背(こうはい)が傾いているなんて、あってはならない事。私の工房では一体ずつレーザーを当てて、水平・垂直をしっかり出したり、木の接合部にチギリを入れて補強したり、年月が経ってもガタつかないように品質を保っています。また、修復・アフターサービスも万全です。
しっかりとした丁寧な作りと修復のサポートが安心ですね。今まで修復された仏像の中で、一番古いものは?

成田氏:江戸時代中期ぐらいです。

ええ~っ、300年前⁉そんな古い仏像が本当にあるのですか?

成田氏:推測ですが、ご先祖様が懇意にしている寺院から譲り受けた可能性もありそうです。一所懸命お参りされて来られたのですね。そんな宝物を修復すれば、後世にずっと遺せます。古い仏像は過去の修復で別の色に塗られていて、表面の塗料を剥がして洗うと内側から立派な仏様が現れることもあります。

なるほど、自分の家の仏壇にお宝が眠っているかも知れない、という事ですね。ところで、修復のタイミングってありますか?

ご依頼は、相続した時や終活でご自身のルーツを見つめ直した時、新築・リフォームで仏壇を買い替えたタイミングが多いですね。
新しい住まいに合わせて、仏壇も仏像もきれいになれば嬉しいですね。

成田氏:そうですね。でも、修復は金ピカにするだけとは限りません。仏様の雰囲気を失いたくないというお客様のご要望で、一度きれいに修復してから古色仕上げにすることもあります。

その方は毎日お参りされていて、見慣れたお姿を大切にしたかったでしょう・・・。他にも珍しいご要望はありますか?

成田氏:仏壇を買い替えた方から、今までの仏像を修復して納めたいというご依頼がありました。新しい仏壇に合わせて仏像の台座をカットして、全体の高さを47㎝から41㎝にしました。

なんと、6cmのスケールダウン!本当にそんなことが出来るのですか。

成田氏:先にもお話ししましたが、仏像はたくさんのパーツに分かれているので可能です。どうかな?と思うことも、まずはお気軽にご相談ください。
仏像を引継ぎたいけれど、大きくて置き場所がないというお悩みをよく聞きます。そんな方法があると知って、目からウロコが落ちる思いです。では最後に、このコラムをお読みの方へメッセージをお聞かせください。

成田氏:「仏像だから」と特別に考えすぎず、ご自身が気に入ったお仏像をお迎えいただくのがよいのではないでしょうか。そして、300年変わらず存在し続ける仏像を後世へ遺すことが、私の仕事だと思っています。
「お仏像は未来への贈りもの」御社の基本理念ですね。今日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

 

公式WEBサイト ▶ 旭物産株式会社

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