彼岸花の名前の由来と珍しい白色

東京の知人と話をしていたとき、彼岸花の話題に「最近、見てないなぁ」とのこと。彼岸花と言えば田んぼのあぜ道を赤く染める花。東京には彼岸花の咲く田んぼがないのでしょうか。

なんだか残念に思いながら「彼岸花の白いのは知ってる?」と聞くと、「ええっ!?」と驚かれてしまいました。

あたり一面を真っ赤にする彼岸花も素敵ですが、白い彼岸花も味わい深いのでご紹介いたします。
「彼岸花」の名前は秋の訪れを感じる彼岸の頃に咲くことに由来します。

昼と夜の長さが同じになる日が「秋分の日」で、この日を中心とした一週間が「秋彼岸」といいます。彼岸の間は、家族でお墓参りをしたり先祖供養の法会が行われたりします。彼岸花の学名はLycoris radiata リコリス ラジアータ。リコリスはギリシャ神話に登場するニンフ(海の精)の名前からで、ラジアータは「放射状の」という意味だそうです。美しさと神秘性は学名だけでなく、「曼珠沙華」という呼び名にもあります。

こちらは仏教に由来する名前で、めでたいことが起こる兆しに天上から降ってくる花として仏典に載っているそうです。
白い彼岸花は珍しく、赤に比べて地味な印象ですが控えめで清楚な白も素敵です。形などは赤いものと一緒で、田んぼの脇に群生していました。どうして田んぼの近くに生えているかというと、彼岸花の根にはリコリンという毒が含まれていて、ネズミが田んぼのあぜ道に穴をあけないようにするためとか。園芸品種では黄色い彼岸花も存在するそうなので探してみるのも面白そうですね。

お彼岸の準備はお済みですか?ギャラリーメモリアは進物用や季節の香りのお線香など取り揃えています。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

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