梅雨と紫陽花と漆と

6月に入って雨の日が多くなりました。梅雨(つゆ)には、いくつかの語源があり、その一つに中国の長江流域で梅の実が熟す頃に降る雨を「梅雨(ばいう)」と呼んでいたという説があります。中国から日本に渡ったとき、読み方が「ばいう」から「つゆ」になったのは、雨の「露(つゆ)」を連想したとか、梅の実が芽吹く「つはる」や潰れる「つひゆ」から変化したとか色々な説があります。

梅の雨と書いて、「つゆ」と読む。何の違和感もなく使っていましたが、なかなか奥深い話です。やさしい雨に降られて、会社にある梅の実も、だんだんと大きくなってきました。

 
梅雨で憂鬱な季節を色鮮やかにしてくれるのは、紫陽花(あじさい)です。毎日の出勤コースに咲いている紫陽花が、だんだんと色変わりし始めて目を楽しませてくれます。最初は緑色だったのに薄い黄緑になり、今では華やかな赤や紫、青に彩られました。
季節の草花を故人にささげるシリーズとして、モダンな輪島塗位牌の「レテ」と、越前塗の「さみだれ」には、紫陽花をあしらいました。華やかさの中に少し憂いを秘めた雰囲気が、伝統工芸の確かな技で表現されています。

モダン位牌 さみだれ

漆は湿度があるほど早く乾くそうです。洗濯物はカラッと晴れた日のほうが乾くのに、漆は「風呂」と呼ばれる湿度のある場所で乾燥させます。だから、梅雨の時期は湿度が高すぎて、漆が早く乾きすぎてしまうと漆塗職人が言っていました。

漆の塗面がしっとりとした光を湛えているのは湿度のせいでしょうか。紫陽花の模様と合わさり、心地よい雨音が聞こえてくるようです。

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八木研の広報企画室勤務。働くママ目線で、お客様の役立つ情報を発信していきたいです。