お盆のお墓参りはいつ行く?マナーや作法は?
お墓参りはいつ行けばいい?
お盆は、ご先祖様の霊が各家庭に帰ってくる日本の伝統的な年中行事です。全国的には8月13日から16日までをお盆の期間としますが、東京や横浜、金沢などの都市部では7月13日から16日までだったり、沖縄などは旧暦の7月13日から15日に沿って行われたり、地域によって日程が異なります。お盆にお墓参りをする理由は、帰省をしたついでではなくご先祖様の霊が帰ってくるからです。お墓参りのタイミングは、お盆の入りとなる13日が一般的です。家族揃ってお墓参りに行き、お墓をきれいに掃除して、お花や果物などをお供えします。地域によっては、夕方にお墓の前で迎え火を焚いて、その火種を家に持ち帰って盆提灯に明かりを灯し、ご先祖様の霊をお迎えするという風習があるそうです。13日に限らず、お盆の期間中はいつでもお墓参りに行って大丈夫です。「ご先祖様の霊は家に帰ってきているのに、お墓参りをしても意味がないじゃないか」と思われるかも知れませんが、お墓をきれいにしてお供えを差し上げることは供養になります。ご先祖様が帰っておられるからこそ、親族が集まって安心していただけるようにする気持ちが大切だと思います。
お墓参りの服装マナーは?
基本的にお墓参りの服装に決まりはなく、普段着で構いません。しかし墓地の多くは寺院の境内にあり、お盆の時期はお墓参りに行く人が多いので、周囲に配慮した服装が望ましいです。明るくて開放的な霊園であっても、大切な人が眠る神聖な場所です。派手な色の服や柄物より、白・黒・紺など落ち着いた色でシンプルなデザインの服を選ぶと場違いになりません。夏場は肩を見せるワンショルダーや胸開きトップスなど、露出度の高いファッションが流行りますが、カジュアルすぎるので避けましょう。殺生を連想させる革製品やファー、アニマル柄のバッグや小物も適していません。アクセサリーも控えめにして、神聖な場所に相応しい服装を心がけます。日焼けや暑さ対策として帽子を被るのは良いですが、手を合わせてお参りする時は、帽子を脱いで故人への敬意を表すのがマナーです。故人が亡くなってから49日が過ぎて忌明けした後に初めて迎えるお盆を、新盆(にいぼん、あらぼん、しんぼん)または初盆(はつぼん)と呼びます。お墓参りと合わせて新盆の法要が行われる場合は、喪服を着用します。遺族の方から「平服でお越しください」と連絡があった場合は、略喪服という喪服ではないけれど普段着でもない、ダークカラーのスーツやワンピースといったインフォーマルにします。
お墓参りのやり方は?
次にお墓参りのやり方を5ステップで簡単に解説します。
1. 寺院の境内墓地の場合は、まず最初に本堂の前で一礼してご本尊をお参りします。お墓に着いたら、手を合わせてご先祖様にご挨拶をします。
2. 枯葉やゴミを拾ったり、雑草を抜いたりしてお墓の周囲をきれいにします。「玉砂利」や「化粧砂利」と呼ばれる小さな玉石を敷き詰めていることも少なくありません。見栄えを良くすることと防草効果があります。しかし完全に雑草を防げず、玉石の下から草が生えてくるので、こまめに取り除きましょう。手桶(またはバケツ)に水を汲んで、ひしゃくで墓石に水をかけ、布で拭いて汚れを取り除きます。水拭きしてきれいになったら、最後に乾いた布で水気を拭き取ります。洗剤やアルコールは墓石の内部にしみ込んで変色する恐れがあるので使用しないでください。また硬いタワシで擦ると細かな傷がついて艶が失われる原因になるため、掃除道具は布やタオル、毛の柔らかなブラシ、スポンジがおすすめです。
3. お線香を焚いて、お花を飾り、ローソクを灯して、ひしゃくできれいな水を水鉢に注ぎ入れ、果物などをお供えします。これを五供(ごくう)といって、香・花・灯燭(とうしょく)・浄水・御食(おんじき)の5つがお供えの基本要素です。お線香の香りはご先祖様の食べ物になり、同時にお供えした人の心身を浄化するとされています。花はご先祖様を慰めるもので、花の種類に決まりはありません。攻撃的なトゲのあるバラなどや毒のあるキョウチクトウなどと、ユリなどの香りが強い花、ツルに咲く朝顔などを避けるのが一般的ですが、故人の好きな花ならお供えしても問題ありません。灯燭のローソクの灯りであり、仏様の知恵と慈悲の光と考えられています。浄水は掃除した時の水を使わずに、きれいな水を汲み直してお供えします。浄土真宗の場合は亡くなった人の魂は極楽浄土に成仏しているため、水をお供える必要がありません。御食はご先祖様の食事ではなく「今年も作物が実りました」という感謝の気持ちを表す供物です。
4. お墓の前でしゃがみ、墓石より体を低くして手を合わせます。故人との血縁が濃い順番で参拝して、感謝の気持ちを伝えます。
5. 最後に片付けをします。墓地のルールによりますが、お線香とお花はそのままにして、ローソクの火を消します。ローソクの火を息で吹き消すのはマナー違反です。手であおぐか火消しを使います。果物などのお供え物はカラスや動物に食べられる被害が出るため、家に持ち帰ります。
1. 寺院の境内墓地の場合は、まず最初に本堂の前で一礼してご本尊をお参りします。お墓に着いたら、手を合わせてご先祖様にご挨拶をします。
2. 枯葉やゴミを拾ったり、雑草を抜いたりしてお墓の周囲をきれいにします。「玉砂利」や「化粧砂利」と呼ばれる小さな玉石を敷き詰めていることも少なくありません。見栄えを良くすることと防草効果があります。しかし完全に雑草を防げず、玉石の下から草が生えてくるので、こまめに取り除きましょう。手桶(またはバケツ)に水を汲んで、ひしゃくで墓石に水をかけ、布で拭いて汚れを取り除きます。水拭きしてきれいになったら、最後に乾いた布で水気を拭き取ります。洗剤やアルコールは墓石の内部にしみ込んで変色する恐れがあるので使用しないでください。また硬いタワシで擦ると細かな傷がついて艶が失われる原因になるため、掃除道具は布やタオル、毛の柔らかなブラシ、スポンジがおすすめです。
3. お線香を焚いて、お花を飾り、ローソクを灯して、ひしゃくできれいな水を水鉢に注ぎ入れ、果物などをお供えします。これを五供(ごくう)といって、香・花・灯燭(とうしょく)・浄水・御食(おんじき)の5つがお供えの基本要素です。お線香の香りはご先祖様の食べ物になり、同時にお供えした人の心身を浄化するとされています。花はご先祖様を慰めるもので、花の種類に決まりはありません。攻撃的なトゲのあるバラなどや毒のあるキョウチクトウなどと、ユリなどの香りが強い花、ツルに咲く朝顔などを避けるのが一般的ですが、故人の好きな花ならお供えしても問題ありません。灯燭のローソクの灯りであり、仏様の知恵と慈悲の光と考えられています。浄水は掃除した時の水を使わずに、きれいな水を汲み直してお供えします。浄土真宗の場合は亡くなった人の魂は極楽浄土に成仏しているため、水をお供える必要がありません。御食はご先祖様の食事ではなく「今年も作物が実りました」という感謝の気持ちを表す供物です。
4. お墓の前でしゃがみ、墓石より体を低くして手を合わせます。故人との血縁が濃い順番で参拝して、感謝の気持ちを伝えます。
5. 最後に片付けをします。墓地のルールによりますが、お線香とお花はそのままにして、ローソクの火を消します。ローソクの火を息で吹き消すのはマナー違反です。手であおぐか火消しを使います。果物などのお供え物はカラスや動物に食べられる被害が出るため、家に持ち帰ります。
お墓参りの持ち物は?
お墓参りに必要な持ち物をリストアップしました。広島と香川の一部地域では、お墓の周りに紙製の盆提灯を立てる風習があります。
お墓参りや葬儀でうっかり数珠を忘れてしまい、他の人から借りたことはありませんか。もともと数珠は、お経を唱えるときに回数を数える法具であり、念珠とも呼ばれます。持ち主の身を守ると考えられていて、気軽に貸し借りするものではありません。数珠がなくても心を込めて手を合わせて、日頃の感謝を伝えれば大丈夫です。
お墓参りのやり方やマナーをもっと知りたい方は、お近くのギャラリーメモリアへご相談ください。専門知識のあるスタッフがお答えいたします。
- 掃除道具・・・布またはタオル、毛の柔らかなブラシ、スポンジ、手桶またはバケツ、ひしゃく、軍手、鎌、草抜きの道具、ほうき、ちり取り、ゴミ袋(手桶とひしゃくは共有のものがあれば不要です)
- お供え物・・・お線香、ローソク、マッチまたはライター、お花、野菜や果物などお供え物、懐紙または半紙
- お参りの物・・・数珠
お墓参りや葬儀でうっかり数珠を忘れてしまい、他の人から借りたことはありませんか。もともと数珠は、お経を唱えるときに回数を数える法具であり、念珠とも呼ばれます。持ち主の身を守ると考えられていて、気軽に貸し借りするものではありません。数珠がなくても心を込めて手を合わせて、日頃の感謝を伝えれば大丈夫です。
お墓参りのやり方やマナーをもっと知りたい方は、お近くのギャラリーメモリアへご相談ください。専門知識のあるスタッフがお答えいたします。
お盆のこと
2018年7月23日
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