FREELY2021
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家庭の仏壇と寺院の仏壇。家庭の仏壇と寺院の仏壇。仏壇のルーツを調べてみると二つの説がありました。一つは仏教が日本に入ってきた時から仏壇の歴史が始まったという考え方です。家庭の仏壇は「小さな寺院」であり、できるだけお寺に近い形式で立派に祀ろうとするものです。もう一つは、日本人の多くは仏教の伝来よりはるか以前の弥生時代から、部屋に棚を設けて野花を飾り、先祖の霊を招いて祀っていたというものです。日本民族学の創始者と言われている柳田國男氏はそれを「魂棚」あるいは「先祖棚」と呼んでいます。日本の仏教はこの祖霊信仰とともに発展し今日に至ったそうです。ご先祖様に手を合わす。ご先祖様に手を合わす。現代仏壇はこの柳田氏の考え方に基づきそれを現代的に解釈し、いつも家族と団欒ができる場、例えばリビングルームなどで自由にお祀りできれば良いと考えました。昭和59年のことです。当時の仏壇は特に子供にとっては暗くて怖い雰囲気を持っていました。それを明るく身近なものにして、故人が好きだったコーヒーやお酒をお供えしたりみんなが集まってご先祖様とともにリビングでお月見をしたりできる雰囲気に作り変えたのです。もちろん宗派に沿った祀り方もできます。それぞれの気持ちに合わせてお祀りする、そういった考えから現代仏壇が生まれました。魂棚の考え方が魂棚の考え方がここまで発展してきました。ここまで発展してきました。もっと身近な場所で祀れるように、持ち運べる仏壇や壁に取り付けられる仏壇なども開発しています。これはちょっとユニークな発想で建築家やインテリア関係者から熱い評価を受けています。ギャラリーメモリアには、このような生活空間にマッチするコーディネートやお客様の気持ちをカタチにする祀り方の提案が数々あります。ぜひご覧になってください。仏壇の始まりは魂たまだな棚だった。003

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