仏壇のあるリビング

2025年（令和7年）のお盆は一般的に8月13日から16日の期間をさします。今年は山の日が11日（月）になるため、お盆休みまでに１日空いてしまい残念ながら昨年のように９連休とはなりませんでした。

お盆は地域によっても少し期間が変わります。

 

●7月13日（日）～16日（水）
東京・神奈川・北海道の一部・金沢市・静岡など一部地域では7月にお盆を行います。

●8月31（日）～9月2日（火）
沖縄など旧暦に基づいて開催する地域もあります。

何故地域によってお盆の時期が違うのでしょうか？

実はお盆の期間が地域によって違うのは、「旧暦」と「新暦」の違いが関係しています。昔の日本では「旧暦（太陰太陽暦）」というカレンダーを使っていました。お盆は旧暦の7月15日ごろに行われていた行事です。しかし明治時代に「新暦（今のカレンダー）」に変わったとき、7月15日は昔より早くなってしまい、そこで、地域によって対応の仕方が変わり地域差が出たのです。時期がずれていることで混雑が多少分散されたり、地域の文化が多様であることを守っているという側面もありますが、

 

お盆（盂蘭盆会／うらぼんえ）は、ご先祖様の霊を自宅に迎えて供養し、感謝の気持ちを伝える仏教的な行事です。古くから日本に根づいており、仏教と民間信仰が結びついた年中行事の一つです。お盆の起源は、仏教経典のひとつ『盂蘭盆経（うらぼんきょう）』に登場するお話です。お釈迦様の弟子「目連尊者（もくれんそんじゃ）」が、亡き母が地獄で苦しんでいる姿を見て、どうにか救おうとしました。お釈迦様に相談すると、「7月15日に修行僧たちに食事などを施し、供養するように」と教えられ、それを実行したところ、母は無事に救われたといわれています。この故事が元になり、日本でも「亡き人を供養する日」としてお盆の習慣が広まりました。

お盆は、もともと仏教の行事に由来しています。仏教の経典の中に「盂蘭盆経（うらぼんきょう）」という経典があり、これがお盆の由来とされています。この経典によると、仏教の僧侶である「目連（もくれん）」が、亡くなった母親の霊を供養しようとした際、母親が餓鬼（飢えた霊）になって苦しんでいることを知り、仏教の教えに従って供養することで、その霊を救うことができたという話が記されています。この出来事が、先祖供養の習慣として広がり、お盆の起源となりました。

お盆の流れについて簡単にご説明します。

1～12日【準備期間】
お盆が始まる前に、家の中やお墓の準備を整えます。

・お墓の掃除
お墓参りのために、お墓をきれいに掃除しておきます。雑草を取り除いたり、お墓の周りを整備したりします。

・仏壇の準備
仏壇にお供え物を用意します。果物、精進料理、花、ろうそく、線香などを準備し、清掃します。お盆の期間中、仏壇にお花やお水を供え、毎日お参りします。

・迎え火の準備
迎え火とは、先祖の霊が家に帰ってくるための目印として、家の玄関前や庭で火を灯す儀式です。地域によっては、「迎え火」を焚くことがあります。これはお盆の初日、霊が帰ってくる時に行います。

 

８月13日【迎え火】
先祖の霊を家に迎える日。迎え火を焚いたり、墓参りをしたりします。迎え火は、先祖の霊を家に呼ぶための儀式で、家の前で焚く火が一般的です。

8月14日【お盆の中日】
家族が集まり、お盆の食事を共にする日。この日に親戚が集まり、先祖の霊を供養します。

8月15日【送り火】
先祖の霊を送り出す日。送り火を焚くことで、霊があの世に帰る手助けをします。送り火は一般的に家の前やお墓の近くで行われます。

8月16日【最終日】
お盆の期間の終わりであり、先祖の霊があの世に帰るための準備をします。この日にまた墓参りをすることもあります。

 

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